TileMapLayer 基礎編:複数レイヤーでマップを構築する


Godot Engine バージョン4.4


1. TileMapLayerとは?

Godot 4.4では、従来のTileMapノードが非推奨となり、代わりにTileMapLayerノードを使用することが推奨されています。TileMapLayerを使用することで、各レイヤーを独立して管理でき、パフォーマンスの向上や柔軟なマップ設計が可能になります。





2. TileMapLayerの追加方法

新しいシーンを作成し、ルートノードとしてNode2Dを追加します。
Node2Dの子として、TileMapLayerノードを追加し、名前をMapに変更します。
同様に、もう一つのTileMapLayerノードを追加し、名前をObjectsに変更します。
これで、Mapレイヤーには移動可能な地形を、Objectsレイヤーには障害物などの移動不可能なオブジェクトを配置できます。

こちらが二つのTileMapLayerを使って作成した例になります!

下記から一つのTileMapLayerのみで作成している例があります!



3. タイルセットの設定

TileMapLayerノードに対して、使用するタイルセット(TileSet)を設定します。タイルセットは、タイルの画像やコリジョン、ナビゲーション情報などを含むリソースです。タイルセットの作成方法については、Godotの公式ドキュメントを参照してください。




上記で画像に合わせて枠を設定していく、ここで物理判定なども設定可能です。これで準備が完了です。TileMapタブを選んでペンをセレクトして、描きたいタイルを選んでマップを作成していきます。





4. タイルの配置

エディタのタイルマップペイントツールを使用して、各レイヤーにタイルを配置します。Mapレイヤーには床や草原などの移動可能なタイルを、Objectsレイヤーには壁や岩などの移動不可能なタイルを配置します。



5. スクリプトからのレイヤーアクセス

スクリプトから特定のレイヤーにアクセスするには、get_node()または関数を使用します。
var map_layer = $Map
var object_layer = $Objects

これで、各レイヤーに対してタイルの取得や設定などの操作が可能になります。


このようにしてTileMapLayerを活用することで、SRPGやタクティカルゲームのようなマップの表現力と管理性が大幅に向上します。
最終更新日: 2025/06/04 03:20

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